| トップ > 患者サービス講座 > モチベーションアップの大原則「感情物理学」 | ||||
患者サービス講座 |
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| 人の感情にも当てはまる物理の法則 | |
| 今回はモチベーションアップの大原則「感情物理学」についてお伝えします。「感情物理学」とは、一言で言うと「人間の感情とは、物理の法則にのっとって動くものである」という考え方です。 ひとつ、例をあげてご説明します。たとえば、Aさんは、Bさんにとても好かれているとします。Bさんは、Aさんのことが大好きで、寝ても覚めてもAさんのことを想っています。しかし、当のAさんは、Bさんの気持ちに応じるつもりはありません。きっぱりとお断りしたいと考えています。 この場合、BさんのAさんに向かう強い感情は、とても大きなエネルギーです。物理学で考えれば…エネルギー=質量×速さの2乗ですから、さしづめ、10トントラック(大きな質量)が時速120キロメートル(非常に速いスピード)で疾走しているようなものです。そして、これをある瞬間に一気に止めようとしたらどうなるでしょう? 一瞬でこのエネルギーを消却しようとすれば、びくともしない頑丈な壁で受け止めるより他ありません。 しかし、実際に受け止めるとすれば、トラックは大音響と火花を放ち、あらゆる形でエネルギーを発散します。あらぬ方向へ思いがけないさまざまな破片を飛び散らせて、周囲にまで影響を及ぼすこともあります。さらにトラック自体も二度とクルマとして機能できないほどに大破してしまう場合もあります。 |
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| 円滑なモチベーション管理には時間と手間をかける | |
| AさんがBさんの気持ちを断るとき、一度の話で解決しようとすれば、Bさんはトラックと同じように大きな声で泣きわめいたり、暴れたりして、感情を発散させようとするでしょう。行き場を見つけられないエネルギーは、あらぬ方向への八つ当たりとなって、関係のない人や物へ及ぶこともあります。Bさんの心は大きく傷つき、ひどい場合には、人としての精神を維持できないほどに損傷してしまうこともあり得ます。 もし、AさんがBさんをできる限り傷つけないように理解してもらうなら、手間と時間をかけて、その感情を停止させていくことが必要です。一方向に働いているエネルギーを、他の方向に向かせたり、何度も摩擦を与えるなどして、徐々に減速させることによって、最終的にトラックを傷つけず、安全に停止させるのです。 さて、この感情物理学を、職員の方々に患者様接遇に向けて走ってもらうためのアクセルとして活かすにはどうしたらよいでしょうか? 物理で言えば、ひとりの人間の強い想いは、大きなひとつのベクトルで表せます。職員の方々に、同じ方向へ気持ちを向けてもらい、ささやかな心がけを持ってもらえれば、大きなエネルギーや大きな波、つまり「うねり」になります。では、その「うねり」を、どうしたら作ることができるのでしょうか? |
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| 職員全体を動かす振り子の原理 | |
| ここでもうひとつの物理の法則、「振り子の原理」の登場です。波のサイクルは振り子の周期運動と同じです。周期運動を利用すれば、大きな「うねり」を起こすことが可能なのです。 昔、ある寺の境内で小柄で華奢な源義経が、ひときわ大きな釣り鐘を指差して、豪傑・武蔵坊弁慶にこう言いました。「あの釣り鐘を動かすことができるか?」。怪力自慢の弁慶は、襲いかかるように釣り鐘に飛びかかりましたが、釣り鐘は鈍い音を立てただけで、微動だにしません。降参した弁慶に、義経は「この指一本で釣り鐘を振ってみせよう」と言ったのです。 聡明な皆さんはすでにおわかりでしょう。義経は、釣り鐘の周期に合わせて同じ方向に何度も指で押し続けたのです。0.1ミリ押した釣り鐘が手前に戻りまた向こう側へ0.1ミリ振れたとき、さらに0.1ミリ押す。釣り鐘が手前に戻り向こう側へ0.2ミリ振れたとき、さらに押す…。これを振り子の周期に合わせて続ければ、どんなに重いものでも小指ひとつで大きなエネルギーを与えることができるのです。 |
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| 職員の関心や問題意識を後押しすることが モチベーションのアップに | |
| つまり、患者様接遇を高め、「うねり」にしていくためには、職員全員のリズムに合わせた働きかけを継続していくことが大切なのです。振り子が手前に寄ってきているときにいくら押しても無駄となり、かえってケガのもとです。反対に、相手が気持ちを向けたときに後押しするように働きかければ、無理がなく極めて効果的です。 日常のさまざまな面で、職員の方々が患者サービスの向上に関心を示したときに、大いに歓迎し、患者サービスの取り組みを促してください。多くの職員が気持ちよく、楽しんで患者サービスに臨み、やがて組織全体の「うねり」となっていきます。 |
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